インターネットが変えた1%という価値観
多くの識者やIT関係者がインターネットによってビジネスが変わったことを語っていますが、私もひとつ提言したい。
そして、このことを社長や個人事業主の方に気づいてほしい。
一般的にビジネスをする以上はお客様がいて、そのお客様を増やすために、みんな大変な思いで取り組みますよね。
いきなりですが、皆さんは自分の業界の1%のお客様をゲットしようと考えたことありますか?
どんな商売でも市場や業界というものがあって、つまり、自分はどういう集まりのもとに商売をしているのか自覚しなくてはなりません。 (自分の業界がどれだけの売上なのか知らないという人は、経済白書や業界の雑誌や専門誌でいちどは調べてくださいね 「意外と○○○億円あるんだ」と驚くと思います)
あなたの業界の1%は、さていくらでしょう。0.1%でも凄い金額になりませんか?
インターネットの、価値観を変える、時代を変えるという本質はこの1%・0.1%にあるのです。
昔は地域性を考慮して、○○県の××の業界に興味がある人をターゲットとするのが当たり前でした。大手であっても地域性はしっかり考えて市場を捉えていました。だから、市場の規模をいったん自分の地域に絞り込みます。当然、金額は小さくなり、しかも競合するライバルや大手がどれだけのシェアを獲得しているか想像できました。
繰り返しますが、今はインターネットが、その市場の捉え方そのものを変えました。
業界全体の1%、あるいは0.1%を特定の地域だけで獲得するのは大変難しいことですが、全国にターゲットを広げると、1%、0.1%の獲得が誰でも可能になったわけです。
誰でも可能になるということは、必然的にビジネス計画でターゲット層を全国市場で考えるようになります。
自分の売る商品、自分が行うサービスを地域性に縛られず、全国市場で考えることができるようになったのです。
全国市場で考えることは、商売を行う上で必要だと、私は強く感じます。
欲をいうならば、周りがなんと言おうと今の時代は考えてほしいと切に思うのです。
多くの零細企業、中小企業、個人商店の方から、インターネットでどう顧客を増やしたらいいか相談があります。
その社長さんたちに、自分の商売の市場の中で、どれだけの売上をしたいのか、%で考えてほしいのです。
ちょっと前までは、そんなこと口にしたら、
「まだ市場を考えるのは早すぎる。しっかり基本を身につけろ」とか、「何を偉そうなことを」と叱られたり、「商売はそんな簡単なものじゃない」と否定されたりもします。
私もずいぶん悩まされて10年過ごしてきました。
今はだいぶ確信してきています。 昔の常識が今の常識とは限りません。
基本を身につけることと、時代に応じたことを身につけることは別問題です。
確かに先輩たちの言うとおり、商売は簡単なものじゃないし、身につけなければならない基本はたくさんあります。
でも、「市場の1%を捉える」ことの可能性が、今は昔の何倍もあるとしたら、起業時に、もしくは今からの経営戦略の中に入れてはどうでしょうか。
1%って、とても大きい数字ですよ!
どうでしょうか? 価値観が変るというべきなのか、それとも捕らえる視点が変わるというべきなのか、とにかく今までとは違うこと感じてもらえましたでしょうか?
今までの価値観や視点がかわるということは、良い波及、悪い波及の両面が浮き彫りにされます。
時代に流されず、しっかり見極めて、でも時代に応じた自分を身につけて一緒に頑張りましょうね!
講師プロフィール |
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松尾和馬 |
プログラマー・システムエンジニア技師として富士通関連の会社に勤務、のち知人と会社設立、会社役員として数年経験したのち独立する。 中小企業の情報分野の顧問サービスを展開、またカラー関係分野に携わり個人自営業としての経営・営業・広報の相談ごとを多く受ける。 資格としてはシステムアドミニストレーターを所持。 また、家族の経営する会社の経理業務を大学在学中に携わったため、資格はないが簿記・経理には精通。 新事業など情報戦略のセミナー講師、パソコン講師の経験豊富。 山口県出身 神戸市在住 昭和42年生まれ 趣味は音楽 |
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