チラシ・パンフレットのコツ!
「私のチラシ、アドバイスして!」「何が悪いのかわからない。プロとどう違うのだろう」
今回は、そういった相談から生まれたことをチラシ、パンフレットのコツとしてまとめてみました。
チラシとパンフレットは性格が多少違うので、2つに分けて話を進めますね。
そして、肝心の内容とその内容のまとめ方について次に述べてまいります。
なお、タイトルの文字数やキャッチコピーの配置など、具体的な内容に踏み込んだものは個別セミナーにてゆっくりとお伝えしたく思います。
チラシ・フライヤー・DMの場合
【1】なんだかぎこちない配置になってませんか?
人間の目は、物体を見たときに「安堵感」「安心感」「違和感」など生理的効果が自然とその人の脳に伝わります。
たとえば、「そういえば、気付かなかったけど、この壁時計は少し斜めになっているね。
だから見てて何かおかしと感じていたんだわ」といった感覚です。
チラシも同様で、文章のブロック、図や写真の配置バランスが悪いと見る側は不快感を抱くかもしれませんので、ぎこちないかどうかチェックする必要があるのです。
そのチェックは「左右どちらかに偏りすぎてないか」「圧迫感はないか」程度で結構です。
逆に中央に揃えようとしすぎたり、しっかり間隔をあけなくてはならない等、あまり懲りすぎないようにして欲しいです。人それぞれに感性は異なるわけですから。
「私にはセンスがないから」と配置を変えてもなかなかうまくいかず諦める人がいます。 諦めずにバランス感覚を鍛えてください。
実は私も“センス”に対しては今でも自信がないのです。自信がないどころか、一緒に仕事をしているデザイナーや女性スタッフの方にセンス的判断が必要なときは、やはり 甘えています。ですが、ずっと甘えるわけにはいきません。
少しづつですが、ある程度までの能力は備えようと努力しています。
備えることでデザイナーとの打ち合わせや指示も対等に行えるようになりましたし、「全くの素人に比べるのならば私にだって自信があります!」と言えるようになりました。
要は
“バランス感覚は鍛えれば上達する”
ということです。
バランス感覚も“センス”を構成している重要な要素だと私は思いますので、結果、センスもアップしていると信じています。
皆さんもデザイナーほどのバランス感覚やセンスは備えなくとも、素人にしては上出来!
というのを目指しませんか?
【2】上から読まないとわからないチラシはダメ!
チラシを最初に手に取ったとき、どこから見ますか?
一応、紙の上から読もうとしますが、すぐに紙面の中央に目がいきませんか?
もしくは目立つ写真や目立つキーワードに目がいきますよね。そして、そのまま下段を見ていくと思います。
最初に紙面の左上を見て、なんとなく上部を見ながら右に進み、真ん中をさっと見て左下に目が行く。これを専門用語的には“Z読み”と言います。
目の視線がアルファベットのZを描くように進むことからそう呼ばれるのですが、このZ読みは“読む行為”というより“見る行為”です。ここが大切です。
書く側がそれを意識するかしないかで大きく違います。
皆さんが今から作ろうとしているチラシやDMは、決して「見てくれる」を前提としないでください。「見てもらうにはどうしたらいいか」を意識すべきです。
「なるほど」と思っていただけたでしょうか?
チラシは読み物ではありません。そのイメージがあるとすれば、貼り絵でしょうか。
訴えたいポイントをZ読みを意識して、要所に貼っていくという感覚です。
貼っていくためのブロックが文章やキャッチコピーであり、写真やイラストです。
チラシ制作を貼り絵のように作業をするには、まずは感覚を鍛えなければなりません。
皆さんにオススメすることとして、新聞折込チラシや雑誌に掲載されている広告、何でもいいですから毎日意識して見てください。
活きた教材をたくさん見れば必ずヒントを見出すことができると思います。
【3】文字や写真にも強弱が無いままのチラシ
強弱の無いチラシは、「いったい何が言いたいのだろう?」と思われます。
訴えるのもが何なのか、受け取った側でわからない、ピンとこない場合があります。
その原因に、タイトルと説明の文字の大きさが同じ場合や貼り付けられた写真がみな同じ大きさだったりする場合が多いです。
文字の大きさで強弱できなくともインデントをつけたり下線を引いたりすることで特定の箇所を目立たせることができます。
よくこう言われることがあります。
「スーパーのチラシじゃないのだから品格を失いたくないし、スマートに見せたい」と強弱をつけないほうが品があって、私らしい見せ方だという方がいらっしゃいました。
どうも勘違いされているようです。文字の強弱の話は、スーパーのチラシで見る「特価」「安い!」というような大文字で訴えている紙面をイメージし過ぎているようです。
私が言いたいことは違います。
皆さんは、これから先、どんどん自分をアピールしていかなくてはなりません。
“自分のこと”、それから“自分が行うこと”もです。
紙面から少し離れて、“喋る・話をする”ことに置き換えましょうか。
強弱の無い喋り方、話し方を想像してください。こういう話し方は聴く側にとって記憶に留まりにくいことは、すぐに想像できるでしょう。また、強弱がないからといって上品であるとは限りません。
それとは対象に強弱のある話し方、喋り方は記憶に残りませんか?
紙面も同じなのです。強弱があることで記憶に残りますし、わかりやすくなります。
どこのプロ・デザイナーもチラシ・フライヤーの依頼があった場合の目指すところは、この
“記憶に残るチラシ”
です。そして、プロたちが一番苦労するのは、何を一番訴えたいか、何が大事なのかお客様からヒアリングし、まとめることです。
どんなにデザイン能力があっても、この部分ができていないと意味がありません。
【4】百閒は一見にしかずですよ
チラシは“読んでもらう”ものではなく“見てもらう”ものです。先ほどからお話しているので十分かもしれませんが、常に意識してください。とても重要なことです。
と言うのは、多くの文字にして表現することよりも、たった1枚の写真で事が済む場合があるからです。
当然と思われるでしょうが、では、皆さんは自分のサービスや商品に関する写真をどれだけ持っていますか?
まさに百閒は一見にしかずですが、意外と「いや~、写真はないですよ」と言うケースが多いのです。
やりたいことを訴えたいのに写真が無い!無いことはないけど使えない!
耳が痛い!と思う方は多いのではないでしょうか(笑)
どうか、写真はマメに撮っておいてくださいね。
自分では撮れない場合が多いと思いますが、家族の方、友人、どなたでも結構です。
ずっと撮り続ければ、1枚ぐらいはプロが撮ったものより“使える”場合がありますよ。
余談ですが、現在の印刷・デザイン業界は昔と大きく違う点で“写真”の扱い方があります。チラシやパンフレットで“写真”を使うとコストが高くなり、だからイラストで済ませるというのが昔のやり方でした。しかし現在は逆です。
デジタルカメラ、デジタル印刷の普及により“写真”を使うとコスト減になります。
イラストを描いてもらうイラストレーターの作業費用は意外と高いのです。
もし、今後デザイン会社にチラシやパンフレットを依頼されることがあって、価格交渉ができるのならば、写真を多く提出してください。
制作側は“材料(写真など)”が多ければ多いほど楽なのです。
楽であれば価格は下がります。
逆に「写真も何もないから簡単で適当なもの作って!」と言われるほど苦しいものはありません。私ごとですが、デザイン事務所をやりはじめて当初は、写真があってもなくても仕事は変わりないだろうと安易に請け負ってしまい、結果的には大変な作業となって費用に見合わないという失敗も何度かありました。
サービス案内などパンフレットの場合
サービス案内などパンフレットの場合パンフレットの場合は、チラシと比べてゆっくり“読んでもらう”ケースがあります。
もちろん、パンフレットをチラシ代わりに営業ツールとして使う場合も多いはずですから、上記【1】~【4】のことは十分加味してくださいね。
では、以下にパンフレットの場合に当てはまる事項を挙げます。
【5】誰が見るの?
パンフレットは、どうしてもサービス内容を十分に伝えようとするあまり、
“ごちゃごちゃしている”
“難しくなった。内容を詰めすぎた”
と言われてアドバイスを求めてくる場合が多いです。
まず、私はこう聞きます。
「これは誰が見るものですか?」と。
ごちゃごちゃなのか、難しいのか、それ自体を探るよりも“誰が見るのか”をしっかり意識しないとダメです。
「誰が見るの?」と私が質問しただけで、アドバイスを聴くより前にハッとした勢いで持ち帰る人もいました。ピンと来たのでしょう。それから再度訪ねてきたときに見たものは前のものと全然違っていました。良くなっていたのです。
内容を一番知っているのは自分ですから、どうしても内容に没頭してしまいます。
主観をやめ、客観的に“見る人の側”に立てば自然と整理できます。
私も昔は技術者でしたから、技術者目線のパンフレットが多かったと恥ずかしい過去があります。自分では気がつかないのですよね。
【6】どう使われるの?
「サイズはどれぐらいがいいでしょう?」「流行のサイズってあります?」
この質問もよく受けます。
ここも私は即答します。「作るパンフレットってどこに置くの? どう使われるの?」と。
「使われ方はわからないけど、ひとまずパンフレットを作るんです!!!」と言われるかもしれませんが、パンフレットがどう使われるかきちんとイメージは持って欲しいです。
でないと、パンフレットを作っても自己満足で終わるかもしれませんよ。
使われるイメージとは、「知人のお店のカウンターに置いてもらおう」「お客様がさらに友人を誘ってくれるようにパンフレットを作ろう」などです。
そういったイメージをいくつか持っていれば自然とサイズも決まります。
また、パンフレットは立派な営業ツールです。
私の営業セミナーでは“一人歩き”というキーワードを多用しています。
“商品の一人歩き”、“企画書の一人歩き”というようにです。
パンフレットも同じく“一人歩き”する要素をもっています。
友人に渡したパンフレットが、そのまた友人に渡って、結果的には友人の友人が先にお客様になった!というケースが生まれると嬉しくありませんか?
バブル時代はゴージャスで見栄が重要でしたが、今は創意工夫を凝らした小さいものが多くみられるようになりました。
流行サイズについてですが、流行という点でお客様に提案することは少ないですが、名刺サイズは結構オススメしています。
理由は安くて携帯性が優れているからです。
あなたの行きつけの美容院やカフェ、雑貨屋などで見ることがあると思います。
あの“カタチ”をあなたにやって欲しいのです。
正直なところ直接的な広告効果はあまり期待できませんが、継続することで触媒としての役割を担ってくれて、結果として間接的に広告効果が高まります。
詳しくは実際の営業セミナーにてお話しております。
少し話しが逸れたかもしれませんが、話をまとめると、サイズは用途に応じて決めるものであり、パンフレットが人から人に渡ってくれることが理想であるということです。
そして、名刺サイズは安いので是非作って欲しい、小さなパンフレットだということです。
次に別の視点でチラシのコツを話してみます。
内容が重複しますが、端的にまとめましたので、チェック項目として参考にしてください。
【チラシの6W2Hとは?】
W1・・・何の目的で(売上増のため?集客のため?認知度アップのため?)
W2・・・誰に(男性?女性?シニア?主婦?)
W3・・・何を(イメージ?メニュー?商品ならばイチオシは?)
W4・・・どこで(お店で?会場で?営業マン?)
W5・・・なぜゆえに(主婦に必須だから?特価だから?ニーズを明確に)
W6・・・いつ(午前中限定?何時?)
H1・・・どうやって(注文はどうしたら?FAX?来店?)
H2・・・いくらで(競合より安い?通常より安い?)
以上、チラシとパンフレットに関して参考となることを記述いたしました。
最後になりますが、チラシにしてもパンフレットにしても、作ればお客様が来るというものではありません。どちらも使われてはじめてお客様が来るものなのです。
どんなにサービスが良くても、そしてその内容をチラシやパンフレットでアピールしても、お客様が「行きたい」と思っていただかないと意味がないのです。
そして、来ていただくための必要事項をしっかりとわかりやすく記載していないとチャンスが逃げてしまいます。
どんなにインターネットなどデジタル化が進もうとも、チラシとパンフレットは広告の基本であることは揺ぎないと思います。
広告効果ばかり考えず、しっかりと広告の基本を抑えて欲しいと思います。
| 講師プロフィール |
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| 松尾和馬 |
| プログラマー・システムエンジニア技師として富士通関連の会社に勤務、のち知人と会社設立、会社役員として数年経験したのち独立する。 中小企業の情報分野の顧問サービスを展開、またカラー関係分野に携わり個人自営業としての経営・営業・広報の相談ごとを多く受ける。 資格としてはシステムアドミニストレーターを所持。 また、家族の経営する会社の経理業務を大学在学中に携わったため、資格はないが簿記・経理には精通。 新事業など情報戦略のセミナー講師、パソコン講師の経験豊富。 山口県出身 神戸市在住 昭和42年生まれ 趣味は音楽 |
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