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色名辞典

動物の色名

ねずみ色(鼠色)【JIS】
  • C:0 M:0 Y:0 K:55
  • R:126 G:128 B:128
  • 【#7E8080】
  • N  5.5

TRUE COLOR
市原 玖美

ネズミの体毛のような灰色

江戸期から、流行り色になり、「四十八茶百鼠」といわれるほど鼠色が表されました。単なる鼠色は素鼠(すねずみ)といわれました。その他にも、茶鼠(ちゃねず)藍鼠(あいねず)利休鼠(りきゅうねず)など、多くの色名が生まれました。

鼠色=灰色=グレイ

グレイは白・黒・同様いずれも色味のない無彩色の世界です。グレイは白も黒も同時に含んだ、柔らかく大らかなイメージを持つ色です。また、グレイは色と色を調和させる効果としても絶大な能力を有しています。また、このグレイを他の色彩に混ぜることで、その加えられた色に高級感を醸し出すことができるのです。グレイは、まさに、色彩の魔術師といえるでしょう。 

⇒なぜ、江戸時代に流行ったのでしょうか?

江戸時代の寛永・寛文の時代から、江戸・京・大阪などでは、町人文化の繁栄ぶりも華々しく、富を築いた町人たちは、公家や武家の暮らしをまねるものも多く、幕府は奢侈禁止令を出して庶民の贅沢を禁じ、衣裳では、紅・紫・金糸・銀糸・総鹿の子などの華やかなものの着用を禁じました。そこで、町人たちはやむなく受け入れ、目立たない茶や黒、鼠系統の地味で渋い縞や格子、小紋染めを「江戸好み」として流行らせました。こうして、「四十八茶百鼠」といわれるほど、茶色だけでも48種類、鼠色だけでも100種類のバリエーションがありました。

⇒なぜ、同じ色なのに灰色と鼠色の呼び方があるのでしょうか?

その昔、江戸時代は、長屋が多く、そこには、たくさんの鼠がいたことから、馴染み深くそう呼ばれた。という説と、江戸は、何度も大きな大火に見舞われ全てが灰になることもしばしば…そこで、あまり灰という言葉が好まれなかった。という説があります。

(※1)

(※1)参考文献:色彩デザイン見本帳(東京書籍)中山司、濱田信義、大森裕二:色の名前(角川書店)近江源太郎:色の名前(主婦の友社)福田邦夫:色の名前で読み解く日本史(青春出版社)中江克己

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