色名辞典(色名の意味や解説)

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色名辞典

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江戸紫【JIS】

日本だけでなく世界共通に紫の自然染料は少なく、昔々から紫色は、高貴な色、憧れの色とされてきました。平安時代、武蔵野の地には紫草が一面に広がる憧れの名所だったそうです。それを江戸時代に武蔵野の地では、紫草を再び栽培することに成功し、武蔵野付近は再び紫草の産地となりました。

町人文化が栄えた江戸時代、歌舞伎が庶民の間では娯楽として親しまれました。江戸時代の歌舞伎役者「助六」が舞台で使用した青みがかった紫色が「江戸紫」として流行したそうです。

「江戸紫」は、紫草の根から染料を抽出するのですが、この紫草がなかなか発芽しない植物らしく、残念ながら現代では日本の絶滅危惧植物50種の中に入るほど貴重な植物です。人口塗料でどんな色でも出せるようになった現代ですが、紫草は現代でも本当に貴重な植物となってしまいました。

ちなみに紫草は白い花を咲かせます。


【参考文献】色名の由来(東書選書)、新色名辞典(日本色研事業)